「シャルル・ドゥ・ゴール」佐藤賢一著
20世紀の激動期、フランスを率いた偉大な政治家の本格評伝。
ドゥ・ゴールは、1890年11月、フランス北東部の工業都市リールで生まれ、パリで育つ。父親は優秀な教育者だった。陸軍士官学校を卒業した氏は、間もなく始まった第1次世界大戦に出征。戦後も階級を上げながら、軍の近代化を提唱し続ける氏だが、やがて孤立していく。
そんな中、第2次世界大戦が開戦。ドゥ・ゴールは戦功をあげるが、フランスはドイツ軍の猛攻に遭い戦況は圧倒的不利に。政府内で降伏の論議が進む中、徹底抗戦派の氏はレイノー首相によって国防陸軍次官に任命され入閣。しかし、内閣が倒壊し、停戦派のペタンが首相に就任してしまう。
氏はロンドンからフランス国民に徹底抗戦を呼びかける。
(KADOKAWA 1364円)