「コロナ利権の真相」鳥集徹、特別取材班著
東日本大震災の復興に10年で約32兆円が費やされたのに対し、コロナ対策に充てられた国家予算は3年間でおよそ104兆円にのぼる。
しかし、それほどの巨費を投じても、第7波では新規感染者数が世界最多を数え、いまだに医療ひっ迫が続いている。本書は、104兆円ものお金がどのように使われたのかを検証するリポート。
打てば打つほど補助金で医者や医療機関が儲かるワクチン接種の裏事情、集団接種や職域接種会場の運営に関わり黒字化した大手旅行会社、アベノマスク、約1.4兆円分もの在庫が余っているワクチン、病院向け空床補償の不適切受給、PCR無料検査所、そして持続化給付金の不正受給など。
複雑な予算の流れを検証し、コロナ利権とも呼ぶべき不可解な実態に迫る。
(宝島社 990円)