「罪の壁」ウィンストン・グレアム著、三角和代訳

公開日: 更新日:

「罪の壁」ウィンストン・グレアム著、三角和代訳

 1954年、フィリップは、次兄のグレヴィルが自殺したと知らせを受け、故郷のイギリスに帰国する。

 長兄アーノルドやグレヴィルの妻グレイスによると、考古学者だった次兄はジャワ島での発掘調査を終え、オランダの国立美術館に出土品を収めた後、アムステルダムの裏通りで運河に身を投げたという。ポケットから別れを告げるレオニーという女性からの手紙が見つかり、警察は痴情のもつれによる自殺とみたようだ。

 調査中にジャワ島で知り合ったバッキンガムという男もオランダまで同行したようだが、その後の行方がわからなくなっていた。フィリップは真相を突き止めるためレオニーとバッキンガムを捜し出そうとアムステルダムに向かう。

 人気作家による傑作ミステリーの初邦訳。 (新潮社 880円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 2

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 3

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  4. 4

    楽天・田中将大は今や球団の「厄介者」…大幅負け越し&パワハラ関与疑惑に年俸2億円超ダウン

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  2. 7

    楽天・田中将大に囁かれていた「移籍説」…実力も素行も問題視されるレジェンドの哀れ

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    エースの留年が影響か?昨夏王者・慶応まさかの県大会16強敗退…文武両道に特別扱い一切なし

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇