「口福のレシピ」原田ひ香著

公開日: 更新日:

「口福のレシピ」原田ひ香著

 留希子は、在宅で仕事をしながら、毎日、食事の写真とそのレシピをSNSにアップ。手間いらずでおいしそうなレシピが好評でフォロワーは1万を超える。実は留希子の実家は名門料理学校なのだが、後を継ぐのが嫌で、就職とともに家を出て以来、帰っていない。

 そんなある日、料理学校の理事長を務める坂崎から連絡が入り、会うことに。坂崎は学校の経営が行き詰まっていると打ち明け、留希子に戻ってきてほしいと頭を下げるが、留希子にはその気はない。

 さかのぼって昭和2年、品川料理教習所で女中として働くしずえは昼食に出すためにセロリをどう料理するか悩んでいた。

 2つの時代を行き来しながら、誰かを喜ばすために料理と向き合う2人の女性を描く家族小説。

(小学館 792円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853