暴漢侵入事件で交際が発覚した唐沢寿明・山口智子
<1992年1月>
1月22日午前9時、山口智子(当時27)が住む東京・港区の自宅マンションのベルが鳴った。インターホン越しに「○○プロダクションからのお届け物です」の声。ドアを開けた途端、宅配便の作業服を着た男たち2人が入ってきて、山口を羽交い締めにしようとした。「キャー」と悲鳴を上げると、部屋の奥にいた男性が玄関に駆け付け、男たちはそのまま逃げ去った。
一緒にいた男性は誰だったのか。当初マスコミは事件の存在さえ掴んでいなかったが、10日後、事態は大きく動きだす。変質者に再び襲われる恐怖に駆られた山口が、麻布署に被害届を出したのがきっかけだった。
サツ回りの記者から芸能記者に情報がもたらされ、2月4日、事件が明るみに出た。記者たちが山口を早速直撃すると、「一緒にいたのはマネジャーさん。もしいなければ危ないところでした」と説明した。ところが、山口のマンションの管理人に話を聞くと、マネジャーが部屋まで上がることはなく、いつも下で待っているという。「弟さんがよく部屋に来られている」と言う管理人に、もしやと思い、記者が山口と同じ事務所に所属する唐沢寿明(同28)の写真を見せると、「そう、この人です」と答えた。