宇多田ヒカル 徳島のコンサート“ドタキャン騒動”
<2000年8月>
98年12月、15歳でリリースしたシングル「Automatic」がミリオンセラーという衝撃の国内デビューを果たした宇多田ヒカル。先頃、この世を去った藤圭子の娘ということでも注目を集め、99年3月発売のアルバム「First Love」が累計860万枚以上を売り上げ、CDセールス日本記録を打ち立てる人気となった。
しかし、大学進学を目標に、学業優先で活動していた宇多田はコンサートツアーを行っていなかった。そんな中、全国ツアーが決定したのはアメリカンスクールを卒業予定の2000年夏。同年9月から米コロンビア大に進学が決まり、最初で最後の国内ツアーと話題になっていた。
ところが、直前の6月22日に藤圭子の離婚報道が流れる。事務所スタッフと夫の浮気を疑った藤は離婚の決意を固めスポーツ紙に不倫を告発。マスコミに「藤圭子5度目の離婚」と書き立てられる騒ぎになった。
世間の注目は娘に集まった。騒ぎの当日は「笑っていいとも!」(フジテレビ)の生出演。新宿アルタの駐車場出入り口には報道陣ら約400人が集まった。だが、そこでも番組でもコメントはせず、HPで「親の恋愛には口出ししない」と語った。騒動から3日後。藤が「別れません」と発言し、騒ぎは収まったが、宇多田が受けたストレスは大きかったようだ。