大河「軍師官兵衛」浮沈の鍵握る大女優・藤村志保のナレーション
担当するのは、大映の看板女優として一時代を築いた藤村志保(75)。たしかにネットなどでもナレーションの話題で持ちきりで、「聞き取りづらい」「ろれつが回らなくなったおばあさんみたい」といった不評の声も……。
コラムニストの桧山珠美氏も、「あれほど芝居がかってかつ抑揚のある語りにしたのは、演出上に意図するところがあるはず。話題になることを見越し、炎上商法を狙ったのかもしれませんが、何かこう、得体のしれない感じで、聞く側は心がざわつきます……」と話す。
■イメージは“大地の母”
NHKに藤村を起用した狙いや理由を聞いてみた。
「冒頭のナレーションには、播磨の母なる大地が戦乱が続く世を嘆きつつ、乱世を終わらせる官兵衛を見守っている、というイメージがありました。“大地の母”のイメージにぴったり重なったのが、藤村志保さんの声で、今回お願いしました。官兵衛を温かく包み込むとともに、経験に裏打ちされた格調高いナレーションだと感じています」(制作統括・中村高志チーフプロデューサー)