蟹江敬三、ここにあり 迫真演技が堪能できる2本の必見邦画

公開日: 更新日:

 2つの演技とも、70年代に多く演じたいわゆる“悪役”からの脱皮を目指したようにもみえる。だから、いまだに悪役・蟹江と報道されていることが、この2作品の強烈な印象からすると不思議に思えてならないのだ。
蟹江さんは報道で流された「徹子の部屋」(83年放送)で、「あらゆるレッテルから自由でありたい」と語っていた。

 俳優とは多くのさまざまなレッテルが貼られる職業でもある。蟹江さん、それがとても嫌な人だったのだろうと思う。味があって得難い、とてもいい俳優だった。

映画ジャーナリスト・大高宏雄)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    (34)「一生に一度、1億円稼ぐには?」と渥美清さんに聞いたら「バカだね」と説教された会員限定記事

  2. 2

    夏の京都に異変! 訪日客でオーバーツーリズムのはずが…高級ホテルが低調なワケ

  3. 3

    原英莉花は米ツアー最終予選会に臨めるか…イケメンキャディーとの破局がプレーに影響も

  4. 4

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  5. 5

    石丸伸二さんについて、あたしの頭の整理がついたので、述べさせてもらう。

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  2. 7

    宮田笙子の喫煙を以前から把握か?体操協会に向けられる疑惑の目…“過去にも厳重注意”の証言

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    不倫報道の福原愛 緩さとモテぶりは現役時から評判だった

  5. 10

    嵐"25周年ライブ"めぐる日テレvsTBSの攻防…二宮和也「うん…やるんじゃない」がキッカケに