水谷ケイが語る 「ギルガメ」までの家出生活とキャバ嬢時代

公開日: 更新日:

 16のとき、家出しました。小5で「おニャン子クラブ」を見て以来、芸能プロに片っ端からデモテープを送ったりしていたんですけど、物の見事に全部駄目で。車屋をやっている父からは「高校を出てからにしろ」って言われたんですけど、それまで待てなかったし、遅いって思ったんです。着の身着のまま、バッグひとつでした。青森発東京行きの夜行列車の窓から友達に手を振りながら、親に見つかって連れ戻されないかとひやひやしていたものです。

 東京では、新聞の求人で住み込みできるところを探し、市ケ谷のパスタ屋さんに行きました。ところが、住み込みも寮完備もない。店長の手引きでなんとか中板橋のアパートに仮住まい。でも、仕事しながら歌のレッスンを受け、半年くらい経った時、都会に押しつぶされたというか、どっこにも縁もなにもなくて、地元に戻ったんです。やっぱり駄目かなって。

 バブル末期の90年代とはいえ、高校中退に仕事があるほど、甘くはないですよね。それで東京に行くというひとつ年上の先輩と駆け落ちするように、またやって来ました。

 遠くから、青森市内の実家で、草むしりしている母の背中を見ただけ。寂しかったけど、前に進みたい気持ちが上回ってた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し