たけしはともかく…芸能界の落語熱に評論家「金は取れない」
どうやら本気らしい。ビートたけし(68)の落語熱だ。3月にNHKで昭和の芸能を振り返る番組を収録した際に「これからは落語じゃないか。落語家になって引っかき回してやろうかな。高座名は『立川梅春』なんてどうかな」と言って以来、同様の発言を繰り返してきた。
当初はこの春にTBSが放送するドラマ「赤めだか」(放送日未定)の宣伝と見る向きも多かった。亡くなった立川談志の弟子、談春の自伝をドラマ化したもので、たけしは談志役を演じる。しかし、その後もことあるごとに“落語家挑戦”を示唆。そして、3月29日には国立演芸場で開催された談春の落語会で高座に上がり、立川梅春の名前で「野ざらし」を披露したというのだ。
これまでも、たけしは談志率いる立川流の有名人枠として「立川錦之助」という高座名を与えられていた。その頃からたけしの落語を何度か聞いている作家で演芸評論家の吉川潮氏は、たけしの落語力を絶賛している。
「これまでたけしさんの落語は『落語in六本木』『花王名人劇場』という番組、それに立川流の高座と3度、聞いています。若いころは志ん生のファンでいつもテープを聞いていたというだけあって、さすがにうまいですよ。しゃべりの下地ができてるから口調は結構なものだし、“間”の取り方も志ん生風でなかなかでした」