急逝の今いくよさん スポーツ紙「訃報独占スクープ」の“裏側”
漫才コンビ「今いくよ・くるよ」のいくよ(本名・里谷正子)さんが亡くなり、29日、相方のくるよが涙の会見を開いた。ずっと付き添っていた相方くるよさんの憔悴ぶりは痛々しいほど。
ところで、この訃報では「なぜ?」「どういうことだ!」と関係者が騒然としたという。理由は訃報をスポニチ一紙が独占で伝えたからだ。
横並び、一斉報道が主流の昨今の芸能マスコミで訃報の一紙抜きは極めて珍しい。所属の吉本興業は、てんやわんやの騒ぎになった。
「一報を伝えたのはスポニチのMデスクとみられています。読売テレビ『ミヤネ屋』の芸能コメンテーターを務めていますよ。自らを『お笑いとゴシップが大好物の芸能デスク』という通り、大阪の芸人と強いパイプを持っていて、楽屋にもズケズケ入っていき、突撃取材を厭わないことで知られています。芸能プロからは“要注意人物”としてマークされてもいる。今回のネタ元としては、大物ベテラン芸人の名前がささやかれています」(事情通)
この見立て通りならMデスクはスクープしたと鼻高々ではないか。とはいえ、最期を看取り、厳かに訃報を発表しようという関係者の配慮が木っ端みじんに崩れてしまったことも事実。
政権与党の顔色をうかがい、にらまれないよう、大本営発表を垂れ流す政治記者たちと比べれば、その評価は100倍増しだが、遺恨を残してしまったか。