井手麻理子さん変えたカレン・カーペンターの歌との出合い

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 そんな気持ちが変わるきっかけになったのが2009年。それまでのレコード会社を離れ、初心に帰って、改めて音楽に向き合い、一シンガー、ミュージシャンになりたいと思った。

 その意味は「常に歌っているシンガーになりたい」ということ。フリーになる前はCDをリリースして、プロモーションでライブをやってというペースで歌っていた。それも貴重な経験なので、感謝していますが、ミュージシャンとして音楽を作る、歌っているということが欠落していました。

 そこでコードやアレンジ、音楽理論の勉強とか一からいろいろやってみました。スケジュール管理や移動も、全部自分でやって。それで、とにかくライブをやらないと何もわからないとわかったので、フリーになって1、2年はゲストやセッションを含めて、年間200本近くステージに立ちました。ロックやジャズ、ポップスとかジャンルを問わず。

 そうするうち、カバー曲をチョイスするようになり、改めてカレンの歌う「カーペンターズ」を聴いたんです。

「カーペンターズ」の曲も、レイ・チャールズとかレオン・ラッセルとかが歌っているのを先に聴いていて、カレンの歌う「カーペンターズ」はしっかりとは聴いていなかった。それじゃ良さがわかりませんよね。

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