時給は90円…元ものまね女四天王“しじみ” 語る沖縄での1年
■独立後はものまねバーを自身で経営
コンビ解散後はピンで活動。そして8年前に大好きな沖縄に移住しました。移住当初、120社のイベント会社に宣材を送り、たった2社(笑い)からオファーをもらい、ショッピングモールやホテルのステージで歌わせていただいてました。私はお金に頓着しない性分で、沖縄のスローライフを満喫しながら、最低限の暮らしができたらと思ってたんです。
ところが、東京で知り合った沖縄の青年実業家から「店をやらないか」と再三誘われて。店をやった経験もないので断り続けていたけど、「物件は押さえてあるから」と半ば強引な誘いにOKせざるを得なかった。
でも、いざオープンしてみたら3カ月で5万円ほどしかもらえず、1年トータルでは33万円。1日3ステージで拘束時間は8時間以上だから、時給に換算したら90円程度! ほかに同じ類いのない沖縄初のものまねバーだけに、連夜満員で、確実に儲かってましたね。金欲がない私もそんな現実に心身ともに衰弱し、生きていくのがやっと。
「辞めさせて欲しい」と申し出て、オーナーとは決別。お客さまから「続けて欲しい」と哀願されて新しい物件を見つけ、独立するに至りました。それが現在の「ものまね屋・しじみんちゅ」(那覇市若狭)。自分で経営してスタッフ2人と日々奮闘中です。今は最低限の生活ができるようになっています。