紅白初出場のイケメン演歌歌手・山内恵介が語った葛藤
「とにかく喜びと安堵で胸がいっぱいになり、気が付いたら号泣してました」とは、演歌歌手の山内恵介(32)。NHK紅白への初出場が決まった瞬間のこと。吉報はレコーディング中に届き、恩師で作曲家の水森英夫氏やスタッフと万歳三唱し、喜びを分かち合ったという。
その前日、山内はスタジオの廊下でこう語っていた。
「紅白はアスリートならオリンピックのような舞台なのかも。実家の居間に親戚一同、毎年集まって見てました。歌はもちろん、小林幸子さんの奇麗な衣装といい、歌手を志した子供の頃から憧れていた夢の舞台です」
故郷福岡でのカラオケ大会で水森氏に才能を見いだされて上京、18歳になる春にデビュー。以来15年、最新曲「スポットライト」の約10万枚ヒットで夢をかなえた。順風満帆に見えるが、壁にぶち当たって悩んだことも。
「23歳の冬、『船酒場』という曲を歌わせてもらうようになったとき、どんなふうに届けたらいいのか分からなくなりました。レコード店の店頭であったり、大勢の観客の皆さんのいるステージであったり。きょう東京にいると思ったら、明日は秋田、さらに次の日は大阪だったりして、自分がどうしてそこにいるのかも分からず、迷っていました」