紅白初出場のイケメン演歌歌手・山内恵介が語った葛藤
「船酒場」は作詞家・星野哲郎氏の作品で、舞鶴と小樽を結ぶフェリーの中で酒を出し、旅の途上の男たちとのつかの間の関わりを持つ女将がモデル。
「実際に船に乗り、女将さんにお会いしたとき気づいたんです。たとえ刹那の出会いであっても、目の前を通り過ぎるだけの関係であっても、その時間は一対一。歌う気持ちも、それでいいんだって教わったんです」
ステージではまばゆいスポットライトを浴びるが、「慣れるとお客さん一人一人の顔が見えるようになりました。映写機のように、歌の景色が伝われって思ったりしてます」と言う。
ステージに立つ前は、どうしてそこに立っているのか考える。
「単純だけど、歌いたい一心で歌手を志してからの日々であり、思い。力が湧いてきて、背筋がピンと伸びるんです」
晴れ舞台が目の前だ。