仕事過密でも黙々と 博多華丸・大吉こそサラリーマン芸人
これを支えているのが相方の大吉(44)。その達観したような冷静沈着な芸風から「大吉先生」という異名で呼ばれ、後輩芸人からも慕われている。
彼らは冗談交じりに「吉本の犬」を自称している。テレビ出演が増えた今でも、全国各地の劇場に出向き、漫才を披露している。しかも、東京と福岡それぞれのテレビでも仕事をしているので、スケジュールの過密さは並大抵ではない。ただ、彼らは文句も言わずそれを黙々とこなしている。
そんな華丸・大吉には、出張族のサラリーマンのような哀愁が漂っている。自分の所属する事務所に忠誠を尽くし、淡々と与えられた仕事をまっとうする彼らは、日本を代表する「サラリーマン芸人」なのだ。
(お笑い評論家・ラリー遠田)