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ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで」(光文社新書)などがある。

ヘン声芸人界の新星 コロチキ・ナダルは“間合い”の使い手

公開日: 更新日:

【連載コラム 2016新春「笑」芸人解体新書】

 安田大サーカスクロちゃん、スリムクラブの真栄田賢など、特徴的な声色を持つ「ヘン声芸人」は芸人として絶対的に優位な立場にある。人前に出て話す時にその第一声だけで見る者の心をグッとつかむことができるからだ。

 そんなヘン声芸人界の新星として期待されているのが、コロコロチキチキペッパーズのナダル(31)だ。白のニットを身にまとった丸刈り頭の彼は、よく通るハイトーンボイスの持ち主。いまお笑い好きの若者たちは彼の声のとりこになっている。

 その武器を生かして、コロコロチキチキペッパーズは昨年の「キングオブコント」でも見事に優勝。決勝10組の中で最も芸歴の短い2人が番狂わせを起こした。

 コントでは、相方の西野創人(24)にナダルが振り回されるというのが定番のスタイル。ナダルはボケ役ではなくツッコミ役なのだが、戸惑いの表情やしゃべる声の奇抜さで、もともとのネタの面白さを何倍にも増幅させていく。ナダルが舞台に上がっているだけで、客席からは「なんかヘンなヤツがいる!」という意味のクスクス笑いが絶え間なく聞こえてくる。

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