「別れの朝」ペドロ梅村さん 脳梗塞を乗り越え今も活動中
「前の年の9月12日にこの曲のレコーディングをやって、翌日、かかりつけの病院へ定期健診に行ったら、軽い脳梗塞が早期発見された。ホント、ラッキーだったよ」
とはいえ、思わぬ“後遺症”もあった。
「そうなんだよ。話に尾ヒレがついてさ。“ペドロ再起不能!”な~んてウワサが流れ、おかげで仕事が半分以下になっちゃった。4年経ってようやく以前の7割ぐらいに戻ったけど、この風評被害には正直、参ったね」
もちろん、ペドロ&カプリシャスは今も健在だ。
「結成40周年だった11年にメンバーの大幅な若返りを図り、今はボクを含めて7人。メーンボーカルは5代目の桜井美香がガンバってる。ただ、メンバーはそれぞれソロでも活動してるだろ。全員のスケジュールを合わせるのが難しいんだな」
かくして、ペドロ&カプリシャスのライブは年に3、4回が限度だとか。
■デビュー時の睡眠は移動時だけ
さて、このグループの代表曲は「別れの朝」だ。ウド・ユルゲンスが1967年にヒットさせた「夕映えのふたり」を、なかにし礼作詞でカバーし、71年10月に発売された。