“号泣県議”野々村被告が出廷 スキンヘッドで起訴内容を否認
政務活動費をだまし取った詐欺罪などに問われ、在宅起訴された“号泣県議”野々村竜太郎被告(49)の初公判が26日、神戸地裁で開かれた。
午前10時半の開廷前から傍聴人が列をなし、報道陣が大挙。兵庫県警が周辺の警備に当たった。
野々村被告は濃いグレーのスーツにネクタイ、メガネをかけ頭髪はほぼ“スキンヘッド”の状態で法廷に立った。裁判長に本人確認の質問をされると、「野々村竜太郎です」とハッキリと返答。ところが、罪状認否では、メモに目を落としながら「虚偽の収支報告書を提出したことは決してない」と述べ、起訴内容を否認した。
昨年11月の初公判をドタキャン。25日、神戸地裁に身柄を拘束された。26日に延期された初公判に強制的に出廷させるため、地裁が勾引状を発布していたのだ。
2014年に発布された勾引状は88件しかなく、法曹関係者でも馴染みが薄い強制処分だ。篠原一廣弁護士(篠原総合法律事務所)も「接した経験がない。裁判所からよほど信用されていないのでしょう」と話す。