“米倉&篠原”お休み中も…国仲&広末“W涼子”がさえないワケ
リストラされ、婚約も破棄された後に科捜研に入った役で、「そういうわけで私は今、失業するわけにはいかないんです!」とかムキになるところは、国仲らしいコミカルな味が出ていたが、あとは白衣姿で淡々と捜査していて、個性はあまり出てなかった印象だ。
国仲はなんといっても朝ドラ「ちゅらさん」(01年)の元気いっぱいの若い頃のイメージが強すぎて、沢口靖子のような“美人おばさん科捜研”になるには遠そうだ。それに、パクリものだとドラマ自体に人気が出ず、復活は難しいだろう(視聴率8.1%)。
広末と国仲の2人の涼子は若かりしころ一世を風靡しただけに、かえって、四十路を前に潰しが利かない存在になっている。米倉&篠原がともにお休みのクールだったから、チャンスではあったが……。
「涼子」という4人の同年代女優! “涼子カルテット”と呼ばれるほどに浮上するためには、国・広コンビはいい脚本が必須。いっそ脇役に徹したほうが得策じゃないか?(作家・松野大介)