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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

解散は宿命…SMAPと事務所はどこで決定的にこじれたのか

公開日: 更新日:

「独立・解散」に向け飯島氏とメンバーが動き出したのも発言の直後といわれることからも、副社長に対する「不信感」がきっかけになったとしても不思議はない。結果的には木村が事務所残留を決意。独立は失敗に終わり、飯島氏だけが退社。メンバーは事務所にとどまった。テレビでは異例の謝罪。その後はメンバーの「絆」がしきりに強調され、5月には「解散はない」とジャニー喜多川社長自ら明言したが、メンバーの気持ちは定かではなかった。

 この間、しきりに報道されたのが木村とメンバー間のシコリだったが、むしろ、副社長とのシコリが大きくなったと思う。実際、中居は友人との飲み屋談議で「メリーってなんなの」などと言ったという話が週刊誌に載った。メンバーの今後を左右する重要な会談の席に副社長が同席しなかったのも不自然に見える。「解散」発表の日も木村と副社長らは夏休みでハワイに滞在していたというのも、果たして偶然だろうか。

「解散」を主張する急先鋒だったのが香取だったのも事務所幹部と香取のミゾの深さを象徴している。香取は飯島氏を母親のように慕っていた。香取の虚脱感が伝えられるのも飯島氏不在を物語るものだろう。他のメンバーも飯島氏を信頼。普段は仲が悪くとも5人は仕事では結束していた。飯島氏がいない今、SMAP存続は「無理」だったのかもしれない。

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