トランプ大統領で世界荒廃? 米映画“予言”的中の不気味

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 一方、04年の大統領選でブッシュ再選を阻止する映画まで撮ったアンチ共和党のムーア監督。大メディアがヒラリー勝利予測一色になる中、トランプが大統領候補に正式指名された直後に「残念ながらトランプが勝つ」と指摘していた。

「ムーア監督は『疲弊した中西部の有権者は、英国のEU離脱と同じことが起きることを歓迎している』と見抜いていた。怒れる中流の白人男性は女性大統領を望んでいないし、若い女性は反ヒラリー派。意気消沈しているミレニアル世代の若者は積極的に投票所に足を運ばない――などと分析し、トランプの勝利を見事に当てました」(在米ジャーナリスト)

 映画批評家の前田有一氏が言う。

「もともと米国の映画界は政界と深いつながりがあり、ムーア監督はもちろんのこと、政治に敏感です。6月公開のSF大作『インデペンデンス・デイ』の続編に女性大統領を登場させたのも、ヒラリーを意識してのことでしょう。PART2のビフも、トランプのような男に対する嫌悪感を象徴したものですが、皮肉にも当選してしまった。心配なのは映画でビフが牛耳る世界が、ギャングが跋扈するほど荒廃していたこと。そこまで“予言”が的中しなければいいのですが」

 映画ではマーティの活躍で、ビフの世界はひっくり返されるが……。

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