テレビ特番で涙の懺悔…清原和博の切迫した“金銭事情”

公開日: 更新日:

 金欠という切迫した事情がある清原に今回、テレビ局が手を差し伸べたわけである。

 だが、しかし、だ。清原自身がインタビューで覚醒剤について「二度と手を出さないとは言えない」と語っているように、今はまだ毎晩毎晩、クスリの「誘惑」と闘っている状態。40歳代の再犯率は72・2%。ただでさえ更生は難しい覚醒剤に溺れた清原に必要なのは早期の社会復帰ではなく、しっかりとした治療とそれを可能にする生活環境のはずである。

 そうだと分かっていながら、テレビ局は商売のために清原をカメラの前に担ぎ出す。薬物疑惑報道以降、何度も逮捕情報が駆け巡っているにもかかわらず、TBSとフジテレビはバラエティー番組に清原を出し、「クスリなどやっていない」と本人のウソの言い分を垂れ流した。それで、視聴率が上がった、と大喜び。野球人としての仕事を失った清原を数字の取れるタレントとして重用し、結果的に覚醒剤を買うカネを渡していたようなものだった。インタビューの一部を放送したTBSは今回、わざわざ尿検査で覚醒剤反応がなかったことを示す医師の診断書まで映していた。免罪符のつもりだろうが、清原を自らの商売に利用していることに変わりはない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”