金村義明さんは封印したい…横綱との“出世酒”で7升空に
■返杯返杯で7升空けて強制送還の上“5日酔い”に
酒の失敗は数えきれんぐらいありますよ。中でも、“汚点中の汚点”はもう、完全封印してしまいたいぐらい。日本相撲協会理事長の八角親方(元横綱・北勝海)と飲んだ91年3月の宴席やね。
親方と知り合ったのは入団2年目、19歳の時ですわ。可愛がってくださっていた元関脇・栃光関さんと食事をしていましたら、十両優勝した親方と会いましてね。「おまえら同じ年なら、どっちが早く出世するか競争せえ」とハッパをかけられ、それ以来、機会があるたびに飯食ったり、飲みに行ったりが続いて。
91年3月は親方が横綱・北勝海関として最後の優勝を果たした春(大阪)場所の時です。近鉄が本拠地にしていた大阪・藤井寺に九重部屋の宿舎があって、その隣が親方の後援者のご自宅。ゲン付けの食事会に呼ばれて行きましたら、越乃寒梅が2ケース12本あって、ちゃんこ鍋をつつきながら「出世酒」の始まりです。「出世酒」いうんは、丼になみなみと日本酒を注ぎまして、それを一気飲みして返杯し、それから隣の人とも同じように一気飲み・返杯をして、順々に繰り返すエゲツない飲み方なんです。