81歳で引退宣言 波乱万丈アラン・ドロン“悔いなき”人生

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「この頃の代表作『山猫』(63年)では若きドロンの美貌が、滅びゆく貴族を象徴する老いたバート・ランカスターと対照的で、鮮烈な印象を残しました。時代の変化にたくましく順応するドロンの役柄のセリフを、壊し屋のイメージを変えようとする政治家の小沢一郎が引用したこともあるほどです」(前出の前田氏)

■殺人事件の容疑者になったことも

 私生活では58年にナタリー・ドロンと結婚、現在俳優の息子アントニーを授かったほか、離婚後にはオランダ人モデルと事実婚。2子をもうけるなど多数の美女と浮名を流した。

「往年のスターらしく奔放な恋愛観で、若さの秘訣を『女性』と即答するほど。ただ常に隠し子の噂があったり、70年代には殺人事件に容疑者として巻き込まれるなど大スキャンダルにも見舞われました。殺害されたのはドロンのボディーガードで、妻のナタリーと愛人関係でした。犯人はわからずそのまま迷宮入りです。また最近ではルペン率いる国民戦線を支持する極右的発言で世間を騒がせました」(前田氏)

 まさに、波瀾万丈を絵に描いたような人生。仕事にもプライベートにも悔いはなし、か。

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