元フジ長野智子アナは“フリーで報道キャスター”の成功例
報道で活躍中の長野智子は80年代は“ひょうきんアナ”として人気者だった。
米国ニュージャージー出身、上智大卒で85年入社。円高不況を経てバブル景気が盛り上がり始めた同年はシャネルが売れ、おニャン子クラブ、写真週刊誌、ドラマ「金妻」の不倫までもがブームとなり、軽~い時代が到来していた。
女子アナブームを起こしたフジテレビは、お笑いバラエティー「オレたち!ひょうきん族」に女子アナを起用した。初代は山村美智子(60、現山村美智)、2代目は寺田理恵子(56)、3代目ひょうきんアナに長野が抜擢された。
芸人に突っ込まれても「何がですか~?」「そうでしたっけ?」などとおどけ、サラリとかわしながら、きっちりと進行し、バカなフリをして機転を利かせるタイプだった。コーナーのエンディングで西川のりおだかの芸人にケツを触られても、「また!……キャー! また来週!」とちゃんと番組を締めた。そもそも当時は本番中に芸人が女子アナのオッパイを揉んでも問題にならないスゴイ時代だった。
長野はNGを出した芸人に水をぶっかける「ひょうきん懺悔室」に出されたこともある。そんな軽いノリと仕切りを、バランスよくこなす技術を備える女子アナはもはや存在しない。