犯人と勘違いされ…大地康雄“悪役顔で逮捕”の苦い思い出

公開日: 更新日:

 その晩、バイトが終わってからヤケ酒をたんまり飲みました。途中から記憶をなくし、気がついたのは翌日の昼すぎ。自宅にはいましたが、どうやって帰宅したのか覚えてない上に、強烈な二日酔い。二度とこんな飲み方はしないぞ! と思いましたねえ。

■居酒屋に入ると客がビビって逃げた

 そして83年。主演ドラマ「深川通り魔殺人事件」が放送され、私を一躍、有名にしてくれました。この作品は81年に発生した事件の実録で、あまりにも犯人をリアルに演じたため、放映したテレビ朝日に「服役中の犯人を出演させたのか」と問い合わせがくるほど反響がありました。

 ところが、それからは飲み屋に行くとみんなビビるんですよ。居酒屋に入れば、隣の席の女性グループが慌てて勘定して逃げ、地方の赤提灯では私の顔を見た途端に、カウンターの中にいたマスターとママさんが条件反射のようにしゃがんで隠れてしまう。ドラマの犯人と勘違いしてのことです。おまけにインパクトが強すぎて、イメージが固定され、次の仕事が来ない。3年ほどまた食えなくなったんですから、世話がない。お酒は好きなのに苦い酒、まずい酒ばかりでした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"