山口達也とTOKIOの会見 ジャニーズ幹部の姿なかった不思議

公開日: 更新日:

 ただ、やはり今回の場合でいえば、事務所幹部が出席するのがベストだったと思う。山口の会見では、山口の稚拙さや情けなさが露呈された。さらに言えば、その後のTOKIOの4人の会見は不要だったという意見もある。今後の具体的な活動については何も語られず、時期をズラしてでも、何か発表できる段階になってから会見に臨むべきだったというのが理由だ。

 だから、冷静に振り返ると、「あの会見は何だったのか」という疑問の声が上がるのも当然だといえる。ガス抜きか? 日本社会には悪しき慣習ともいえる“連帯責任”を問う声がまだまだ多い。何についても会見を要求するマスメディア。それらに応えたということなのだろう。これも日本の芸能界の習慣だから、仕方ないのかもしれないが、内容が空っぽの会見だからこそ、余計に事務所幹部が表に出てきて謝罪すべきだったように思う。

 それにしても、現役所属タレントの強制わいせつ事件というジャニーズの歴史の中で例を見ないショッキングなスキャンダルに、事務所も所属タレントも動揺を隠せなかったのは明らか。SMAP解散騒動以降、マイナスイメージが強くなったジャニーズ事務所。今回の事件をめぐる今後の対応が将来を占う試金石になるのは言うまでもない。

▽ささき・ひろゆき
 元フライデーの敏腕記者。現在も週刊誌などで取材活動を続けている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    「アッコにおまかせ!」存続危機 都知事選ミスリードで大炎上…和田アキ子には“75歳の壁”が

  2. 2

    都知事選敗北の蓮舫氏が苦しい胸中を吐露 「水に落ちた犬は打て」とばかり叩くテレビ報道の醜悪

  3. 3

    石丸伸二氏に若者支持も「上司にしたくない?」…妻や同級生の応援目立った安野貴博氏との違い

  4. 4

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 5

    日テレ都知事選中継が大炎上! 古市憲寿氏が石丸伸二氏とのやり取り酷評されSNSでヤリ玉に

  1. 6

    松本人志の“不気味な沈黙”…告発女性が「被害受けた認識ない」有利な報道に浮かれないワケ

  2. 7

    石丸伸二氏は都知事選2位と大健闘も…投票締め切り後メディアに見せた“ブチギレ本性”の一端

  3. 8

    東山紀之はタレント復帰どころじゃない…「サンデーLIVE‼」9月終了でテレビ界に居場所なし

  4. 9

    安藤美姫が“不適切キャラ”発揮ならメディアは大歓迎? 「16歳教え子とデート報道」で気になる今後

  5. 10

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる