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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

方向性や詰めを誤らないことを願う「直撃!シンソウ坂上」

公開日: 更新日:

 おまけに長女・莉子さん、長男・慎之介くん、次男・悠天くんに「パパはどんな人だった?」と声をかけて、さりげなく画面に出すように仕向けていたが、顔を隠すでもなく、長男に秀樹さんそっくりですねなどとやっていた。テレビ的には正解かもしれないが、見ていてひやひやした。

 大黒柱を失った家族が深い悲しみにくれ、混乱しているのをいいことにファンの皆さんにも報告を、とかなんとか言ってテレビの前にさらしたのではという疑念も湧く。

津川雅彦が会見を開いたのはわかるが…

 時、同じくして津川雅彦が妻・朝丘雪路死去の会見を行っていた。津川は芸能人だし会見するのもわかるが、未亡人は一般人だ。葬儀の前にテレビに出たりしたら、一歩間違えばただの出たがりと誤解されかねない。秀樹よりも17歳も若い妻や子供たちが批判の的にならないか心配になった。

 初回は「三菱銀行人質事件&薬丸のハワイの豪華別荘と妻・石川秀美」。続いて「戸塚ヨットスクール事件」「西鉄バスジャック事件」「脇坂英理子、詐欺事件の真相」で5回目が秀樹。事件ものは坂上が直撃しているが、いずれも本人談で裏をとっているのか、被害者やいろんな人に話を聞いたのか。視聴率がボチボチなのはヤッくんと秀樹だが、方向性や詰めを誤らないことを願う。

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