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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

「半分、青い。」で花開く 歳重ねいい味出てきた役者たち

公開日: 更新日:

 NHKの朝ドラ「半分、青い。」が話題だ。1971年に岐阜で生まれたヒロインの成長物語で、現在は東京で漫画家修業に励んでいる。ヒロイン楡野鈴愛を演じるのは永野芽郁(18)。

 これまでにも映画「帝一の國」「ひるなかの流星」や、ドラマ「こえ恋」(テレビ東京系)、「僕たちがやりました」(フジテレビ系)などにも出演していたが、若者向けの作品が多く、一般にはUQモバイルのCMで深田恭子多部未華子と3姉妹の末っ子といった方がわかりやすいかも。

 波瑠高畑充希有村架純ら昨今の朝ドラヒロインはそこそこ名の売れた女優が起用されることも多いが、今回の永野はそういう意味では新鮮で、この半年でどれだけ成長するかを見守る楽しみもある。

アイドルやグラドルから脱皮

 そしてもうひとつの楽しみは脇を固める大人たちの存在だ。母・松雪泰子、父・滝藤賢一、祖父・中村雅俊。祖母の風吹ジュンはすぐに亡くなりナレーションを担当しているが、大衆食堂を営む楡野家のザ・庶民な感じがいい。対照的なのは佐藤健演じる幼なじみ律、その母・原田知世、父・谷原章介の萩尾家。写真館を営み、上品かつインテリな雰囲気を醸し、原田や谷原でしか出せない味わいがある。

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