清志郎にRC再活動を訊くと…「すぐにはムリだ」と答えた
RCは90年9月、前作から約2年7カ月ぶりのアルバム「BabyaGoGo」を発表する。
「キーボードのGee2woが辞め、RCが全員揃ってのステージは、89年12月が最後になり、そして、レコーディングが始まると、ドラムの新井田耕造も脱退する事態になってしまった。この間の数カ月でメンバーは3人になってしまったんです」
「BabyaGoGo」は、レニー・クラヴィッツのレコーディングエンジニア、ヘンリー・ハーシュとデイヴィッド・ドマーニッチを日本へ呼んで制作。
「スタジオの機材を全てアナログに入れ替えて始まりました。すでに3人になってしまったメンバーも歯車が噛み合わず、かなりヘビーな状態でした。仕切り直しの声も上がったようですが、結局続行し、内容としてはとても素晴らしいアルバムが出来上がったのです。が、残念なことにこれがRC最後のアルバムになってしまいました」
RCは清志郎、仲井戸麗市(チャボ)、小林和生(リンコ)の3人で活動を続けた。
90年はRCサクセション・デビュー20周年。レコード会社挙げての企画が年間を通して目白押しだった。しかし、メンバーの状況は逆行、清志郎はほぼひとりでそのプロモーションを担った。