1年間の“お蔵入り”から…映画「一茶」公開へ強力な支援者

公開日: 更新日:

「私は3年前に脳出血で倒れ、3日間生死の境をさまよいました。リハビリを続け、おかげさまで仕事に復帰できるまでに回復したんですが、その最中に『一茶』のお蔵入りニュースをテレビで見たんです。飯山市の窮状を知り、『自分が生かされたのには意味があったはずや。ひょっとするとそれは飯山で困っている人らのために、何かしろということかもしれへん』との思いに突き動かされた。それですぐに飯山市の観光局に電話をしました」

「一茶」の脚本を執筆した脚本家の柏田道夫氏は「沖潮開発さんのご厚意で、飯山市の立て替え分だけでも解消できて本当にありがたく思っています。映画は藤沢周平先生の重厚な原作を得て、恵まれたキャストの熱演、監督の命をかけた思いがこもった素晴らしい作品になっています。これが公開できない現状こそが最大の不幸です」。

 さらにこう続ける。

「まだまだ負債問題など解消されていませんが、今回の沖潮さんのご厚意は、暗雲に差した一筋の光です。これを契機に、何としても公開の道筋をつけて、たくさんの方に見ていただきたい。まずはご迷惑をかけた飯山での公開を次の目標として、映画『一茶』を世に出したい。それがスタッフ、キャストの望みです」

 幼い頃から大の映画好きだったという沖潮社長だが、それだけで、この金額を寄付することはできまい。“スーパーボランティア”の尾畠春夫氏同様、日本もまだまだ捨てたもんじゃない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フワちゃんは活動休止、男性の体臭批判の女子アナは契約解除…失言続きの和田アキ子はいつまで許される?

  2. 2

    「アッコにおまかせ!」存続危機 都知事選ミスリードで大炎上…和田アキ子には“75歳の壁”が

  3. 3

    中丸雄一「まじっすか不倫」で謹慎!なぜ芸能人は“アパホテル”が好きなのか…密会で利用する4つの理由

  4. 4

    中丸雄一に"共演者キラー"の横顔も…「シューイチ」で妻の笹崎里菜アナも有名女優もゲット

  5. 5

    やす子「暴言トラブル」火消しで“救いの手”も…フワちゃんの言い訳がましい謝罪が“火に油”

  1. 6

    選手村は乱交の温床、衝撃の体験談…今大会コンドーム配布予定数は男性用20万個、女性用2万個!

  2. 7

    中丸雄一「よにのちゃんねる脱退」を求めるファンの声…名物・菊池風磨の“中丸いじり”はもう笑えない

  3. 8

    川合俊一らと男子バレー“御三家”だった井上謙さんは「発達障害の息子のおかげで学んだ」

  4. 9

    自民重鎮の元秘書が「JK性加害」の衝撃!衆院青森3区から出馬表明も、酒乱トラブル続出の過去

  5. 10

    中日・根尾昂は責められない。定石を度外視、一貫性も覚悟もない指揮官の大問題会員限定記事