自然体で好感度アップも…大塚寧々“かつらCM”の残念な部分
■商品情報の連呼は逆効果
かつてこの手の商品CMは高齢者向けのイメージが強く、“あの人は今”といったタレントが起用されていたが、それも昔。上智大学教授(メディア文化論)の碓井広義氏はこう言う。
「過度なアンチエイジングブームの揺り戻しもあるなかで、使い手の魅力を引き出すためのおしゃれグッズというポジティブなイメージが広く定着しつつある。しかも、女優がごく自然に体験するシーンは視聴者の共感を誘うものであり、大塚さん自身の看板に傷がつくようなことにもならないでしょう。むしろ、自然体の女優として好感度も上がると思います」
ただし、いただけない点があるという。
「CMの演出方法です。女友達と話していたのに突然、カメラ目線で視聴者に向かって『とかいいつつ』というせりふを1分程度の尺で4回も言わせるのはなかなか鬱陶しい。友達への発言は建前だけれど、視聴者には本音を漏らすという作り手の狙いでしょうが、続けて商品情報を連呼させるのは逆効果になりかねません」(前出の碓井氏)
大塚の毛量は増えて、好感度も上がったが、何でも盛ればいいってもんじゃない、か。