“M─1舌禍騒動”当初は久保田&武智を支持する声も多かった
さらには、別のコンビに同じくファンだとしながらも「ネタは嫌い」と評価を下げるなど、視聴者目線からは根拠が主観的な好き嫌いしかないように映る場面があったのだ。実際、SNSでは「納得がいかない」「ただのえこひいき」「好みだけで審査しないでほしい」と、上沼に対する視聴者からのクレームが少なからず渦巻いていた。
それもあってか、当初は久保田、武智に同調する反応が相次いだ。「(思いを)代弁してくれてありがとう」と感謝する者すらいたほか、「干される覚悟で言ったならすご過ぎ」と心配ともリスペクトとも取れる表現で持ち上げる者もいたほどだ。
ところが、ライブ配信のことがSNSで拡散されるにつれて、今度は非難の声が集まりはじめた。いい大人がネット上で、相手の本人がいないところで誹謗中傷をすることを咎めだてするのである。「笑えない」「ただただ不快」というのは序の口で、「(先輩に対し)恩を仇で返すのは芸人として失格」「人のせいにして八つ当たり」「公の場で言って良いことと悪いことの分別がつけられないのは問題」と辛辣な言葉が並んだ。
「問題なのはあれを流しちゃったこと。このご時世でやったらまずいのは誰でもわかる」というように、社会人としてのリテラシーを問題にする向きも少なくなかった。 (つづく)