元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が
さて、赤阪さんが生まれたのは、1955年2月25日。実家は市内で新聞販売店を経営しており、食べ盛りの配達員とともに食卓を囲んだのが大食いのきっかけだった。
「中学の時、すでに1日5食やった。せやないとお腹が減って、夜眠られへんかったんです」
高校卒業後、20歳まで大阪市内でOLをした後、家業の事務員に。だが、33歳の時に廃業したため、生命保険会社に入社した。
「お昼だけでも5合くらいご飯食べてたんよ。そんな姿を同僚に見せられへんから、昼になると帰宅してました」
転機となったのは94年。当時39歳だった赤阪さんはテレビ東京(関西はテレビ大阪)のバラエティー番組「TVチャンピオン」が年に1回開催していた「全国大食い選手権」の第4回大会にエントリーし、初出場で優勝を果たした。
「それからは放映のたびにオファー。うれしかったですね」
95年の「お正月スーパーバトル 第2回世界大食い選手権」でMVPを獲得したのをはじめ、96年の「食初め全国大食い選手権」、97年の「第3回甘味大食い女王選手権」などで4年連続優勝。他の選手権でも準優勝を飾り、「女王」の称号をほしいままにした。