元スピードスケート五輪銅 山中宏美さんは銭湯でヨガ講師
昨年の冬季・平昌五輪では女子スピードスケート選手の活躍が印象的だったが、長距離種目で初めてメダリストが誕生したのは25年前のリレハンメル大会5000メートル。銅メダルの山中宏美さん(旧姓山本・48歳)だ。さて、今どうしているのか?
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「ゆったりとリラックスしてください。指先、目の奥も、体の中心から隅々まで力を抜いて……」
JR亀有駅南口から徒歩20分弱の銭湯「富士の湯」。インストラクターは山中さんご本人。毎月第2日曜13時から行われる無料の「銭湯ヨガ」(葛飾区浴場組合連合会主催)の真っ最中だ。取材当日は女性7人、男性3人の10人が参加。もちろん、記者も裸足になって加わった。
最初は基本の「安楽座のポーズ」。そして体の側面を伸ばしストレッチ、血行を促進する両足指のマッサージ、肩こりに効果がある「猫のポーズ」と続いた。
ポーズを変えるたびに、「呼吸は鼻から。ゆっくり息を吸って、吐いて~」と、山中さんの声が脱衣場に響く。