広瀬アリス「トップナイフ」のコメディエンヌぶりが逆効果

公開日: 更新日:

 確かに「トップナイフ」は、病院を舞台にしたヒューマンドラマの部分あり、天才たちの苦悩あり、緊迫した手術の場面あり、メーンキャストの行きつけのバーの場面あり……極めつきはエンディングで、全員総出でのポップなダンス。意表を突いたキャスティングとして“裸芸”の「アキラ100%」が救命医役でレギュラー出演と、あれやこれやとてんこ盛りだ。

「どれもかつてヒットしたドラマの要素ですが、そのつなぎ方やバランスが、純粋に医療ドラマを期待していた視聴者に戸惑いを与えているのではないでしょうか。“視聴率狙い”のはずが、伝えたいことがうまく絞り切れず、とっ散らかる方向にある感じ。もっと違う作り方もあったはずです。ただ、番宣が深夜に多いのをみると、日テレ側としては、今の視聴率を支えるシルバー層以外を何とかして取り込もうとしているのが分かります」(前出の亀井徳明氏)

 広瀬アリスを起用したのも、幅広い層を取り込むためだろうが、使い方を誤って、逆に乗りに乗っている彼女の勢いにブレーキがかからないか、心配になる。

 それでも目下の視聴率首位をキープ。それこそ「天海祐希×医療ドラマ」という骨格自体が、視聴率の“基礎票”である、視聴習慣に“忠実”なシルバー世代をつかんでいる証なのかもしれない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 7

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  3. 8

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  4. 9

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  5. 10

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 4

    広末涼子は免許証不所持で事故?→看護師暴行で芸能活動自粛…そのときW不倫騒動の鳥羽周作氏は

  5. 5

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  1. 6

    【い】井上忠夫(いのうえ・ただお)

  2. 7

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  3. 8

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  4. 9

    大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義

  5. 10

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育