♪十五、十六、十七と
私の人生暗かった
過去はどんなに暗くとも
夢は夜ひらく
この歌詞などは、まさにイメージを藤圭子の生い立ちに合わせたものだった。
薄幸な生い立ちが、そのまま歌になり、イメージになり、大成功した藤圭子ではあるが、彼女は果たして、いつ幸せになれたのだろうか。
前川清との電撃結婚と電撃離婚、そして再婚で宇多田ヒカルという最高の子宝にも恵まれたが、なぜか、その後の人生では、明るい話は伝わってこなかった。
薄幸を、演じただけでなく、地で行ってしまった藤圭子。新宿で花開き、そして最後も新宿で散ってしまった。