死ぬときも客席がワーッ…志村けんが語っていた理想の最期
志村 半分くらいいないと思うな。
一同 半分って(笑い)。
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一瞬、さびしげな表情を浮かべたあと、手を顔の真ん中にかざして顔を左右にのぞかせながら「コッチからコッチはいない。コッチからコッチはいるの」とおどけてみせた。
さらに生前、「最期は舞台の上で死にたい」と話していた志村さんだが、その詳細についても語っていた。かつて月刊誌で志村さんの対談連載を担当していたライターの安田慎悟氏はこう語る。
■舞台の上で笑いに包まれて
「『志村さんにとって理想の芸人とは?』と聞いたとき、『舞台に出てきただけで客席からドッと笑いが起きるような存在になりたいね』と答えてくれました。『もうそういう存在になっていますよね?』と返すと、その流れから『死ぬときもさ、俺が舞台のソデから出ていくと、客席がワーッとなって、みんな笑ってるの。俺は舞台の真ん中にちょこんと座るんだ。みんなゲラゲラ笑い続けてる。それで俺は全然動かない。で、だんだん客席が騒然となってきて、スタッフが“ちょっと、ちょっと”と声をかけると、俺は下を向いたまま、そのまんま死んでるの。そんなのがいいよな』と身ぶり手ぶりを交えながら話してくれました。今回、体調を崩す直前までテレビ局で収録をしていたようですから、ある意味、これに近い最期だったと思います……」