YouTuberラファエル 年収5億円も素晴らしい職業ではない
――テレワークの先駆者として今の状況をどう見ているのか。
会社としての本質的な規模感が出ますよね。人事制度がしっかりしている会社は、部下にきちんと指示出しできるから円滑に回るし、会社の方針がハッキリと出る。でも自分の任期の間だけ結果を出そうとするやつが上に就くと、そいつがいなくなった時に焼け野原になる。そういう場面が自衛隊の時も、営業時代もあって、嫌気が差したから“1人で秒で決める”ユーチューバーになったんですけどね。
――年収5億円を達成するには?
利益を最大化するには時間をかけないこと。悩む時間を極限まで減らし、関わる人間をとことん削る。自分が打ち合わせに出向くこともありますが、LINEで打ち合わせがほとんどです。そうやってできた時間を次の広告案件にあてます。動画制作も自分が演者でディレクターだから、無駄のない動画にし、編集作業も最小限、クオリティーを落とさず、大量の案件を高速でこなすんです。
――もしも今、自分が営業マンだったら?
在宅で何もできないなら、まずは“機動力”を高めて、自粛が明けたら“すぐ動ける”ようにする。ターゲットの仕入れ先、売り先など徹底的にリサーチして、直接会えなくても仕事がとれるだけの資料を作って、ロールプレーイングをする。あとは自分の勉強に本を読む。とにかく人の何倍もやるのは基本です。
――将来のビジョンは?
100億円のキャッシュをつくること。億万長者を超える人たちと会うようになって、有事の時に大切な人間を守るには100億のキャッシュがないとどうにもならないって聞いて、目標値が上がりました。
――今後のラファエルは?
あくまでも僕は“悪党”。人の心のスキを操る悪魔にはならない、コンプライアンス的にクリーンに、企画力をあげていきたいですね。
(聞き手=岩渕景子/日刊ゲンダイ)
▽大阪府生まれ。定時制高校を卒業後、パチンコ店に勤務、自衛隊や営業職を経て2015年からユーチューバーを始め、“時給日本一”年収5億円を稼ぐトップユーチューバーに。チャンネル登録者数は156万人超、再生回数は4億回超。
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