木村花さんの死を招きついに打ち切り…「テラハ」の罪と罰

公開日: 更新日:

「リアリティー番組とはいえ、ヤラセではないけれど、盛り上がる演出はあります。その昔“川口浩の探検番組”なら、洞窟に入るシーンで、先頭を歩く川口浩の前には照明とカメラマンがいることを視聴者もわかって楽しんでいましたが、視聴者は『テラハ』を映像のまま受け取ってしまう。たとえば、深夜に屋外で告白するシーンで2人の顔が美しく映るよう照明が当たっているなどは、自然発生的な告白とは言えないでしょう。コスチューム事件も、なぜ洗濯して乾燥機に入れなきゃいけなかったのか。“演出の意図”を感じざるをえません」

 ――コロナ禍で放映を見合わせている間に木村の事件をフィーチャーした「未公開映像」がアップされたことも、アンチを増幅させたというが。

「テレビ現場の後輩たちの携帯には、前日放送した視聴率が分刻みのデータとなって送られてきて、担当部分の成果が如実にわかります。局によっては収入も成果主義ですから、炎上部分をより多く使ったほうが確実に数字がとれる、という安易な選択をしがちになります」

■制作段階で“いじめの構造”

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ