著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

作曲家デビューした裕一「福島行進曲」B面の作詞家は?

公開日: 更新日:

 朝の連ドラ「エール」の第9週(5月25~29日)で窪田正孝(31)演じる主人公・古山裕一がようやくレコードデビューを果たした。モデルは阪神の球団歌「六甲おろし」や夏の高校野球大会歌でおなじみの作曲家・古関裕而である。

 21歳でコロムビア専属となった古関だが、すぐにはレコードを出してもらえなかった。クラシック出身の古関がなかなか歌謡曲になじめなかったからだ。そして、やっとレコードにしてもらえたのが出身地・福島の幼なじみの作詞家・野村俊夫と作った「福島行進曲」だった。ドラマでは野村を中村蒼(29)が村野鉄男役で演じている。

 当時、歌謡界では「新民謡」と呼ばれるジャンルが大流行していた。いわゆる今でいうご当地ソングである。古関も時勢に乗って、作曲家デビューを果たすことができたのだった。

 ちなみに、福島行進曲のB面は「福島夜曲(セレナーデ)」。これも古関が作曲したのだが、作詞したのはなんと、当代きっての人気画家・竹久夢二だった。福島市で開かれた竹久夢二展を観て感動。竹久の泊まるホテルに押しかけ、交流が始まったという。

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