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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

作曲家デビューした裕一「福島行進曲」B面の作詞家は?

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 流行歌を次々に世に送り出した古関だが、もっとも有名なのは前出の六甲おろしをはじめとするスポーツ応援歌だろう。阪神だけでなく、巨人中日の球団歌も彼の手によるものだ。

■「紺碧の空」は第六応援歌から第一応援歌に“出世”

 出世作となった早稲田大の「紺碧の空」は当初、第六応援歌だった。早慶野球戦で4年連続敗北をきっしていた早稲田はこの応援歌を得た途端、勝利。その後、第一応援歌に格上げされた。なお、ライバル慶応大の応援歌「我ぞ覇者」も古関が作曲している。

 だれもが知るスポーツ応援歌を数えきれないほど手がけた古関。だが、50代から60代にとって、その名前を聞いて真っ先に思い浮かぶのは別の場面ではないだろうか。バラエティー番組への出演である。

 70年代前半から80年代半ばまで放送されていた萩本欽一司会の「オールスター家族対抗歌合戦」(フジテレビ)で審査員を務めていたのだ。古関は審査員席の一番左、その隣に往年のスター歌手・近江俊郎が座っていた。

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