ヒロシは最悪を何度も経験したから“逃げ続ける覚悟”がある
「自分で計算したわけじゃなくて、いろんなものから『もういいや、逃げちゃえ』って行った先にお花畑があった」(ヒロシ/日本テレビ「マツコ会議」7月11日放送)
意外にもキャンプに興味があるというマツコ・デラックスが「キャンプっていうよりはどっかで焚き火したい」と言うと、「同じマインド!」と手を叩いて同意したのはヒロシ(48)だ。かつて「ヒロシです……」のネタで大ブレークしたが、「一発屋」のレッテルを貼られ、しばらくテレビから姿を消した。しかし、近年はYouTubeのキャンプ動画が大人気だ。
「ただのキャンプだけではなくて、今の若者たちに人生観みたいなものが響いているんじゃないかな」と現在のヒロシが支持されている状況を分析するマツコに、ヒロシが語った言葉を今週は取り上げたい。マツコも「逃げるって大事!」と同調し、「それを鮮やかにやったのがヒロシさん」と評すのだ。
ヒロシの芸人人生は「逃げ」続けだった。福岡でデビューするも仕事はない。だから東京に逃げてきた。芸人仲間と共同生活を始めたが、ある番組で2カ月住み込みの仕事があった。そのギャラは2万5000円。住み込みのためバイトもできず、生活はさらに逼迫した。そのタイミングで相方は芸人を辞めると言い出し、ピン芸人となった。