赤塚不二夫編<1>タモリの弔辞は生前本人に披露されていた
翌日、タモリが弔辞で白紙の巻紙を読んだ告別式。これには伏線がある。亡くなる数年前、赤塚夫妻とタモリ夫妻で伊豆の温泉旅館に旅行に出掛けた。先生とタモリが一緒になれば、昔から面白いことをしないはずがない。お互いに亡くなった際に友人代表として弔辞を読むことを約束。その内容を事前に知っておくために、生前弔辞の披露となった。2人はそれぞれ「こんな弔辞になる」と読んだ。これを赤塚夫人が抜かりなく録音。後に一部を聞かせてもらったが、タモリの本当の弔辞と骨格は変わっていなかったように思う。
(つづく)