著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

大物と熱愛の噂も…祇園の芸妓「佳つ乃」フィーバーの顛末

公開日: 更新日:

 客の大半は地元の人かお座敷遊び帰りに寄る客。深夜になるとお店が引けた後に芸妓や舞子が来ていた。隣の席で芸妓が飲んでいる。トクした気分にもなった。耳を傾けると、芸妓も仕事が終われば同僚同士。ざっくばらんに世間話をしている。定点的に通ううちに仕入れた情報は佳つ乃の家族構成と住まいだった。

■資生堂初の健康食品のCMに起用される

 平安神宮近くの瀟洒なマンションの2部屋を借りていた。2階建てのオートロック。いかにも特別な人の住まいという雰囲気が漂っていた。当然、聞き込みも不能。昼は観光客しかいない。夜は一転、人通りもなく張り込みなど到底無理だった。狙いは休みの日。観光客を装い張り込んだ夏の日の朝、佳つ乃が出てきた。 一緒にいたのは妹。ジーンズに白のシャツだったと記憶する。ほとんどスッピンに近い顔も目を見張るほど美しかった。どうやら買い物に出かけただけだった。結局、母と妹の3人で暮らしていることがわかっただけで、彼氏の影らしきものも発見できなかった。

 確定要素の乏しい恋人よりも、女性誌は熱愛よりも、彼女の美しさを取り上げる現象が起きていた。女性誌が取り上げればCM界が目を付けるのが流れ。資生堂初の健康食品のCMに「菜食美人」のコピーで佳つ乃を起用。佳つ乃の注目度は増すばかり。ついにはテレビも乗り出し、タレントとしても活動していった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」