著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

黒マスクでV 大坂なおみは「マッドマックス」のC・セロン

公開日: 更新日:

 ところが一部の日本人は痛烈に彼女を批判し始めた。Black Lives Matterはテロリストを擁護している、マスクに書かれた名前は皆犯罪者だ。と言うのである。その人々のほとんどが安倍政権擁護のネトウヨと称される人々と重なっている。これが理解できない。愛国者で日本が大好きなら、日本人としてよくやった日本の誇りだと称賛するのが筋ではないか。

 今大人気の「半沢直樹」でも、いよいよ半沢は柄本明さん扮する政治家の巨悪に立ち向かっていく。映画ドラマも個人が権威や権力に立ち向かい自由を取り戻す。これが定番のストーリーだ。ふと疑問に思った。これだけの人気映画、ドラマである。ネトウヨの皆さんもきっと見ているだろう。

 さて、彼らはいったい主役のフュリオサや半沢直樹に自らを重ね合わせたり、共感して作品を見ているのだろうかということだ。申し訳ないがどう考えてもネトウヨ諸君の立場は権力側。反対意見の者にわらわら襲ってくる姿はまさにウォーボーイそのもの。

 ある人が「イモータンジョーは一生懸命やってくれているのに文句を言う人は、もうイモータンジョーのくれる水はもらわないで欲しい。という考えの人が公開時より増えているのかな」と呟いていて笑った。これは言い得て妙。そちら側で考えるのが普通だ。

 もし百八十度話を転換して、自分を半沢直樹やフュリオサに置き換えているのであれば、我々とは全く違う別宇宙のディストピアに暮らしているのだろうか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 3

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  4. 4

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  5. 5

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  1. 6

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  2. 7

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  3. 8

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  4. 9

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”