米国では「大坂なおみ=アメリカ人」…現地解説者が勘違い
テニスの全米オープン(ニューヨーク)は10日(日本時間11日)、男女シングルス準決勝を行い、女子世界ランキング9位で第4シードの大坂なおみ(22)が、同41位で第28シードのジェニファー・ブレイディー(25=米国)と対戦。第1セットは両者譲らず、タイブレークの末に大坂が先取。第2セットは第8ゲームでブレークされ、3―6で落とし、勝負の最終セットを6―3で奪い2年ぶりの決勝進出を決めた。
8日(日本時間9日)、大坂が4強入りを決めた全米オープンテニス準々決勝を、米国ではスポーツ専門局「ESPN」が中継した。
大坂の戦いぶりを目の当たりにした解説者で4大大会計7勝のジョン・マッケンローは「これでアメリカはベスト4に3人が入るぞ」と言ったのだ。
大坂の前の試合で米国のブレイディーが4強一番乗り。翌日に4強入りをかけて戦うセリーナ・ウィリアムズはもちろんのこと、大坂も「3人」のうちの1人とみていたようなのだ。
その後、一緒に解説を務めた弟のパトリック・マッケンローが「大坂は日本人だ」とフォローしたものの、「マッケンローがそう口走ったのは無理もありません。米国では多くの人が、大坂をアメリカ人だと思っています。全試合で黒いマスクを着けた抗議行動に象徴されるように、大坂のメンタリティーがそうだと認識させているのですよ。住まいも練習拠点も米国内ですしね」とは特派員のひとり。