ほんこんさん「藤山寛美先生のような人情喜劇をやりたい」
◇ ◇ ◇
僕、ずっとやりたいと思っていることがあるんですわ。昔から藤山寛美先生が好きで、人情喜劇をやるのが夢です。
大阪では僕が小さい時から吉本新喜劇、寛美先生の松竹新喜劇を土曜日にやってたんです。吉本はドタバタでコントっぽい。松竹は古典、落語っぽい。寛美先生は1990年に亡くなりはりましたけど、レギュラー番組で共演している東野幸治と「(寛美先生が)生きてる間に松竹新喜劇を見に行ったらよかったな」と言うてたら気になり出して。年取ってしっとりした泣き笑いみたいな人情喜劇もいいなと感じるようになって。
■直美さんは「ええ芸人のにおいしてる」と
そんな時、カラテカの矢部太郎から寛美先生の娘の直美さんが「ほんこんさんていう芸人さんは、ええにおいしてるって言うてはりましたよ」と聞いて。矢部とは直美さんがよく共演されてたみたいで。その何日か後です。新幹線でバッタリ直美さんとおうたんです。直美さんが声をかけてきはって、「やっぱり、ええ芸人のにおいしてる」言うて、新幹線を降りて行きはった。