「もう向き合う気力もない」夫婦のレスに疲れました。自分を守るたったひとつの方法は?

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コクハク

 レスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。
 夜のレスや夫婦関係のストレスーー。きっと多くの女性が「誰にも言えないけど、実は…」と胸の内に抱えているのではないでしょうか。私もその一人です。「限界」と言ってしまえば、悲壮感が漂いますが、実際のところ、“解決しよう”という気持ちがないもしれません。

【解消されない夫婦のモヤモヤ】

 長年のレス。 夫婦の関係も冷え切って久しい。 それでも一緒に暮らしているのは、子どもがまだ家にいるからとか、家計の都合とか、いろんな現実的な理由があるからです。

 だからといって、もうこれ以上、自分のエネルギーを「夫婦関係をどうにかしよう」や「話し合って解決しよう」に割きたくない。私と同じように感じている人って案外多いのではないでしょうか。

 そんな“どっちつかず”の状態に、じわじわと心がすり減っていく感覚です。

 今回のコラムでは、そんな自分自身の経験を通して見えてきた、“夫婦関係のストレスとどう付き合っていくか”という現実的なヒントをお届けしたいと思います。

セックスレスのカップルは今や“普通”?

 ジェクスが実施した「ジャパン・セックス・サーベイ2024」によると、婚姻関係にあるカップルのうち、約64.2%がセックスレスという結果が出ています。

 これは20年前の約2倍という驚きの数字。今や、夫婦間に性生活がないというのは、珍しいことではなくなってきているのです。

 背景には、仕事や育児に追われる日々や関係性の変化など様々な要因があるのでしょう。女性の社会進出が進んだことにより夫婦で過ごす時間が限られていることも影響しているのかもしれません。

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夫婦関係のストレスと共存する方法は?

 では、どうやってレスや夫婦関係のストレスと共存しているのか。私なりの答えは「夢中になれるものを見つけること」でした。

 私の場合、それは「仕事」です。本業は営業の正社員。副業ではライターとしてコラムを書いたり、SNS発信をしたりしています。

 気がつけば、毎日が“やること”でぎっしり。でも、それがちょうどいい。夫のことを考える暇すらないから。夢中になるものは、仕事じゃなくても構わないと思っています。

 たとえば、アイドルや俳優にハマる“推し活”。 ジム通いに目覚める“筋トレ沼”。 趣味の料理、ガーデニング、キャンプ…。

 大切なのは、「気持ちの比重を家庭以外にも置いてみる」こと。

 それだけで、驚くほど気持ちがラクになります。

子育てがひと段落した今こそ、自分に目を向けて

 アラフォー・アラフィフ世代は、子育てがひと段落したり、親の介護が始まったりと、環境の変化が大きくなる時期でもあります。

 だからこそ「自分のために何かを始めたい」と思う人も多いはず。

 夢中になれる何かを見つけることで、自己肯定感を高めるきっかけになりますし、人生のモチベーションにもつながります。

 夫婦の問題をすぐに解決できなくても、自分自身が満たされていれば、「まぁいっか」と受け流せるようになります。これは心の平穏を保つためにはとても大事なことです。

仕事を選ぶなら、40代からの戦略を

 ちなみに、私のように「仕事で夢中になろう!」と思ったとしても、40歳を過ぎてから新たなキャリアを築くのは、なかなかハードです。

 正社員で転職する場合も選択肢は限られてくるし、フリーランスや副業を始めようにも、すでに競争は激化しています。

 だからこそ、自分の強みや、ライフスタイルに合った働き方を考えて、早めにキャリアプランを立てておくべきだったと実感しています。

冷え切った夫婦関係は解決しなくていい

 夫婦の関係がうまくいっていない、レスでつらい、パートナーに興味が持てない——。

 そんな気持ちに押しつぶされそうになったとき、すべてを解決しようとしなくてもいいのではないでしょうか。

 自分の人生にもう一度フォーカスを当てて、夢中になれるものを見つける。

 それが、いちばん手軽で、いちばん確実な“自分を守る方法”なのかもしれません。

(豆木メイ/フリーライター)

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